2019年4月29日月曜日

寒冷地での越冬の方法 4つのポイント (どこまで正しいのかわかりませんが)



冬はマイナス10度くらいまで下がる寒冷地での話です。温暖地ではなにもしなくてもいいみたいですよ、温めすぎはよくないですからね。マイナス30℃くらいの地域でも巣箱を地下にうめたりして越冬できるそうですよ。

1.ある程度のハチ数(女王も)
冬季は蜂球をつくってぎゅうぎゅうにかたまり、おしくらまんじゅう状態で温めあうんですね。蜂球は外側と内側の二重構造で外側の蜂が頑張って発熱して、内側の蜂はあたたかい
環境にいられるんです、で時々内と外が交代しています。

蜂の数が多いほど、外側の大変な役割をする割合が少なくて済むんですよ、寿命が伸びる(ここ大事)し貯蜜の消費も少ない。

蜂の数が少ないほうが貯蜜の消費は多くなる傾向があります。不思議ですけどね。
外側の発熱を担当する蜂が増えて、蜜を多く消費するのでしょうね。これで寿命が縮み蜂球を維持できず全滅したりします。

例えば一枚枠くらい(巣板一枚に2000匹の蜂数)の少なさでも保温をしっかりすると越冬そのものはできたんだけど、翌春から卵を産んで増えるスピードがとっても遅くなり、採蜜期になってもまったく増えず蜜がとれなかったので、例えば5枚くらい(1万匹)のある程度のハチは必要でしたね、卵や幼虫を保温するハチ(内勤バチ)が足りないので産卵をおさえるんですね。卵を産んでも育てられので。

2.十分な貯蜜
越冬前に貯蜜がなければ必要に応じ濃厚な液糖を給餌します。薄い砂糖水は禁止です濃縮して溜め込むのにエネルギーを浪費しますので。
何キロ必要かといわれれば地域によって違いますね、10kとか15kとかいろいろですね。
条件がいいと貯蜜の消費は少なくてすみます。単純に冬の気温が高いと貯蜜消費が少ない、気温が低いと貯蜜消費が多いというわけではありません、条件により逆の場合もありえます。

早春にそろそろ花が咲いて蜜がはいってくるので大丈夫だろうと思ってそのままにしていると、ハチの活動量が急にあがり貯蜜を食べ尽くし蜜切れで全滅することもあります。

時々巣箱を持ち上げて重さを確認する必要があります。


3.ミツバチヘギイタダニの適切なコントロール
現代養蜂では必須となりました。アピスタン、アピバールなどで最低年2回以上の防除をしないと継続的な養蜂はできません。

たまに、「この辺の土地はダニがいないんじゃー、薬を使うのはハチの健康に悪いんじゃー」などといっているベテランの趣味養蜂家がいます、知識のアップデートができていない、老眼で見えていないだけです。

そこの巣箱はダニでボロボロで、ダニに感染したハチが近隣の巣箱にダニを撒き散らすそうですよ。

何十年前はダニの寄生がそれほど広がっていなかったそうなのですが、今は違います。
大変深刻な問題です。あなたが専門店から購入した種蜂にも、アピスタン、アピバールといった薬剤をつかってダニ防除がされていますが、完全にダニはゼロになってないので、自然にまかせるのが一番だとか言って何もしていないと、すぐに倍々ゲームでダニが増え蜂は全滅します。

初心者が蜂を全滅させる失敗の9割はダニが原因だと思います。





4.巣箱内の換気
冬にせっかくハチが温めた空気を換気で外に逃がすのは変だと思うかもしれませんが
対流よりも伝導で熱を伝えあっているので、それほど心配ないでしょう。

また、巣門を狭めているので巣箱のなかで強い風が吹いているわけではありません。

湿気と二酸化炭素を含んだ内部の空気が上部から抜けて、巣門から乾燥して新しい空気がはいることで、内部は極端な過湿にならず病気の発生が抑えられ、過湿からくる内部結露の発生が低減し、フタ内側からポタポタ水滴が蜂球に落ちて、蜂が死んだり蜂球が割れたりする可能性を下げます。

換気が悪いと巣箱内部がビシャビシャになります。
巣箱によってはふたの横に換気口があるタイプもあります。上部から温まった過湿空気を逃がす工夫が必要です。

とはいえ乾燥剤を中に入れるとかの必要はないでしょう、生き物なのである程度の湿度は必要でしょうし、この辺は外から水分を運んでくるなど蜂が自ら調整しています。

内部加湿がひどく巣門から水がポタポタでるときは、そこまで心配はないですが
巣箱をなにかで軽く巻くか、蓋の上に断熱材をのっけて風が直接巣箱に当たらにようにして巣箱が冷え続けるのを防ぐのがよいでしょう。




ーーーーーーーーーーーーーーーー以下テキトーなメモーーーーーーーーーーーーーーー




一番大事なのはミツバチヘギイタダニの徹底防除で蜂が健康のまま越冬できるようにすること。

ミツバチは「寒さ」そのものには強い。蜂球をつくり寒さに対抗できます。

まず前提として冬に入る前にある程度の蜂数は必要になります。
具体的に何匹か?と言われるとその地域の冬の寒さや長さでだいぶ異なると思いのですが、たとえば「5枚以上は欲しい」つまり1万匹。寒いところでは必要な蜂数は増える。

ここは氷点下10度までさがる地域なのですが、スタイロフォームの断熱材で巣箱を囲い、巣箱の中の空いている空間にも新聞紙などの断熱材をつめるなど手厚くして1枚の蜂数で越冬させたところ、翌春には女王蜂も含めまずまずの数の蜂が無事越冬できたんですが
実はそこからなかなか増えず2枚群くらいでとまり、採蜜できる群には大きくならなかったんですよ。
産卵する数を決めるには女王蜂ではなくコロニー全体の意思なんで卵を保温する蜂がいなければ産卵しないんですよね。
なのである程度、例えば5枚くらいないと翌春増えていかないですね。



ハチは直線的に増えるのではなく指数関数的に増えていくので、最初のスタートでハチ数がすくないと、採蜜期にどかっと蜂が増えてたくさんはちみつが取れるところまでいけないんですよねー。



寒すぎると、蜂球の中心部の温度を保つため、飛翔筋を動かし体温を上げ、備蓄してあるはちみつを多く消費し寿命が短くなり
本来は来春まで長生きして、いのちをつなぐ役割の”冬の蜂”が早く死んでいくと来春まで蜂球の温度を維持できず、春になり産卵を再開し蜂が増える前に餓死や凍死でコロニーごと消滅してしまう可能性が高い。


極端に気温が寒い地域や、ハチ数が少ないときは保温材で巣箱を囲うとか、巣箱を地面に埋めるなどの工夫が必要でしょう。


巣箱内の過湿は思った以上に発生します。コロニーが大きいほど蜂が呼吸し水分と熱が発生する量が多いからです。
最初、内部結露水がこんなに発生するのかとびっくりしました。

冬でも巣箱内部が乾燥したり、水が必要だと判断するば雪が積もっていても、蜂は外に飛び出し、雪が溶けたらしき水を巣箱に持ち帰っています。体が冷えると麻痺して死んでしまうので決死の行為ですね。


以前の近隣の趣味養蜂家が夏以降に世話をやめて、放置してしまった巣箱を春に見たことがあるが、ほとんどの貯蜜が消費され、ごくごく一部の結晶化して白く固まったものが僅かに残されていただけだった、ギリギリまで蜜を食べてなんとか生きながらえようと
したのだろう。真ん中の巣板には死んだ女王ハチを取り囲むように最後に残った握りこぶし大ていどの僅かなハチが死んでいました。
巣箱底面にはハチの死がいはほぼなかったので、続々と脱落して死んだハチを巣箱外に運び出してなんとか女王を守りコロニーを維持しようとした最後の姿なんでしょう。
巣板がすべて、ものすごーーく軽かったのが印象的でした。セイヨウミツバチは養蜂家が責任をもって管理しなければなりません。



かといって温めすぎも良くない。
花が咲かない寒い時期は養蜂家にとってはハチは巣箱の中でひたすらおとなしくして花が咲く春まで待っていてほしいのが本音。

温めすぎると、ハチは気温に大きく左右されるので、春が来て蜜がとれると思って活動が活発になってしまいます。
そうなると貯蜜の消費が余分に増えてしまう(砂糖代がもったいない)、活動量が増えハチの寿命が短くなる(冬の蜂の役割は来春まで数ヶ月長生きし女王を中心としたコロニーを維持し世代をつなぐこと、夏の蜂の寿命は数週間)、寒冷地でも真冬に産卵が止まらず蜂球の温度を上げる必要があり貯蜜の消費がすすみ有蓋蜂児の多いヘギイタダニの繁殖しやすい環境になってしまうことなどがあげられる。

じゃあ越冬には何度がいいの?
というと摂氏5度前後がいちばん良いとされている。5度前後が貯蜜の消費が最も少ないと言われている。

カナダなどの大規模養蜂では冬は倉庫に蜂箱をぎゅうぎゅうに収納し、外がマイナス30度でも、蜂の発熱で「温まりすぎない」ように、倉庫内が5度になるようファンで寒い外気を取り入れ自動コントロールしているそうです。


私の地域はマイナス10度くらいまで下がる可能性もあり、以前は
ホームセンターで厚さ2cmから3cmくらいのスタイロフォーム断熱材を購入し、巣箱を底面以外を囲うようにして苦労して貼りしてみたが、正直そこまでやる必要はないと思った。

それ以降は巣箱の上には2cmのスタイロフォームをのっけてますが、それ以外は巣箱に
たまたま手元にあった黒い防草シートを2重か3重にまきつけるだけで十分越冬できています。

関東ぐらいだったら、内部に多めに新聞紙やドンゴロスを多めにをつめるとか、内部に発泡スチロール板を巣板をはさむようにいれるとか、それぐらいでもいけるんじゃないでしょうか。

ちなみに保温材、断熱材は自らは熱を発生しません。
夏は太陽からの熱を遮熱し、冬は巣箱からの放熱を防ぎます。

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